G-GLBCKFPPXT

【ボレーの準備・セット】ボレー上手くなるコツその2【テニス】

こんな人向けの記事です

・ボレーの基本を知ってもっと上手くなりたい!
・ハイボレー・ローボレーを教えてほしい!
・決めボレーを教えてほしい!

あなたが得られるモノ

① ボレーの打ち方を完璧に理解できる
② 実践で通用するボレーを習得できる
③ ローボレーができるようになる
④ ハイボレーができるようになる
⑤ 決めボレーが打てるようになる
⑥ 正面のボレーが打てるようになる
⑦ 腕を振るボレーをしなくなる
⑧ 速い球に対応したボレーが習得できる

ぐっど
ぐっど

こんにちは!ぐっど(@good__tennis)です!

『ぐっど』とは何者?

①はじめての教え子はプロ選手に。
②プロ選手の復調を複数人指導した経験あり、得意。
③本戦選手を多数育成。
④小学高学年から、コーチングをする。
⑤選手のメンタル強化も得意。
⑥公立の外部コーチの経験あり。
⑦プロ選手専属のストリンガーの経験あり。
⑧ジュニア専門コーチ歴20年以上。

「ボレーがよくわからない」「正しいかわからない」「ハイボレーやローボレーができない」
「正面のボレーの打ち方は?」と思っている人は、かなり多いです。


しかし、ボレーを0から教えられるコーチはほとんどいません。
なぜかというと、ボレーは才能に左右されると、プロ選手やコーチでも思っている人が多いからです。


実際に、一般に教えられるボレーでは、上手くなる人はほんの一部です。


ボレーを、才能がなくても上手くできるコーチはかなり少ない


そこで、小学生のときから、教えるのが得意だった「ぐっど」が、
ボレーを分解してわかりやすく教えていきます。

ボレーの基本編を3回にわたって、シリーズで解説してします!

その後、ボレー応用編として、「正面のボレーの打ち方」「ローボレーの打ち方」「ハイボレーの打ち方」「遠いボールのボレーの打ち方」「ドロップショットの打ち方」「ハーフボレーの打ち方」を解説しています!

ボレーのすべてを、このシリーズを見るだけで理解でき、上達できるようにしています!
興味のあるシリーズをご覧ください!


今回は、『ボレーその2・ボレーの準備』についてです。


詳しく解説していきます。


ボレーその1の「ボレーの構え方」を見ていない方は、リンクを張っておきますので、
先にご覧になられることをおすすめします!


ボレーに「セット」なんてない?

ぐっど
ぐっど

では、さっそく「セット」してる間にボールは通り過ぎる、からみていきましょう!

「セット」してる間にボールは通り過ぎる

試合に出たことがある人なら、経験してると思いますが、
ボレーを打つときに、「セット」をしてる時間はありません。


「セット」なんてやっていると、ボールは後ろに行っています。
最悪、体にボールが当たりませす。


なので、ボレーは準備と打つのがほぼ同時の感覚です。

ぐっど
ぐっど

多くの人が勘違いしているところですね!
これは教える方が悪いです。セットなんて一回も教えたことありません。

「セット」として教えるのは超初心者にだけ

「セット」として習うのは超初心者か、知らないコーチから教えてもらう時だけのモノです。


私は、はじめからセットとして教えません。
教える必要もなければ、そのあと実際にボレーするときに必ず上達が遅れるからです。


何よりもボレー練習のときに、フォアに来る・バックに来るとわかって行なうボレーほど、
意味がないものはありません。


実際のボレーでは、どこに来るのか・どんな速さで来るのか、
全く分からないからです。

ぐっど
ぐっど

実際のボレーは、瞬間的に行なうものですので、
ボレー練習は、ランダムといってフォアかバックか分からない状態で練習するのが上達の近道。

強くできるコーチは全員知っている

ボレーにセットがないことは、選手を指導する本物のコーチならば、誰でも知っています。
レッスンコーチは知らない人が多いです。


そもそも論ですが、
レッスンコーチと、選手のコーチは全くの別モノです。


レッスンコーチは、生徒さんに対しての接し方として、「お客様」であり、楽しませてあげる存在。
選手のコーチは、選手に対してテニスを強くし、選手が子どもであれば心まで育てる役目をします。


だから、世界的に有名で尊敬されているプロ野球の名監督だった野村克也監督は、
「人間学無き者に指導者の資格無し」と断言しました。


本当にその通りだと思います。
では、次から具体的な「ボレーの準備」を解説していきます。

ぐっど
ぐっど

指導者はテニスが上手くなくてもいい。
教えるのが上手くて、強くでき、指導者としての学問があるかが必須です。

スプリットステップの注意点

ぐっど
ぐっど

次は「相手が打つと同時に着地が基本」からみていきましょう!

相手が打つと同時に着地が基本

スプリットステップの基本は、相手が打つ前にステップを行ない、
相手が打つと同時に着地する。


してはいけないのは、相手が打つ瞬間に、まだステップの途中だといけません。
一歩目が遅くなるからです。


たまに、「着地を遅くしてボールがどこに飛んだかを見てから動く」という指導者がいますが、
これは、スプリットステップの本当の理由を知らない人です。


スプリットステップは一歩目を早く動くためですが、
なぜ早く動けるかを知らないと意味がありません。


よく言われる、動いている状態である「動」から「動」への移行する方が、
止まっている状態である「静」から「動」への移行より早いから、という理由では、


スプリットステップの理解としては、20点です。


一歩目を早く動くための真髄は、「間をつくる」ことにあるからです。
のちほど説明してありますので、ご覧ください。

ぐっど
ぐっど

スプリットステップをきわめると、ステップをふむ必要すらないのですが、
ステップをした方が「間」をつくるのが簡単だから行なうだけです!

たとえば、一歩足をボールが来ると予測する方に動かすだけでも、
スプリットステップと同じ効果を出せるようになります!

ニュートラルの状態にする

スプリットステップをして着地したとき、
ヤマを張ってフォア側やバック側に体が向いているという状態は絶対によくありません。


必ずニュートラルの状態、つまりフォア側にもバック側にも向いていない、まっすぐ正面に向いている状態をつくります。


でないと、ヤマが外れた方向にボールが飛んできた場合、特に速いボールが来た場合、


ボレーが遅れる原因になったり、ファオ側にボレーの準備をしようとしてから、バック側のボレーをするというような「悪い癖」が付いてしまうからです。


なので、「セット」というような「ボレーを遅らせる手間」がいけない理由でもあります。
「セット」をする人は、ヤマを張ったり、悪い癖がある人がほとんどだからです。

ぐっど
ぐっど

ニュートラルの状態を作れない人は、絶対にボレーは上達しません…。

間(ま)をつくる【最重要】

スプリットステップは、この「間をつくる」ためにあります。
「間」とは、動いてる状態と止まっている状態のつなぎ目だから「間」といいます。


たとえば、トランポリンをイメージするとわかりやすいです。


トランポリンは下に力がたまってから、上に伸び上がりますね。
では、一番縮んでいる状態は、動いているのでしょうか?止まっているのでしょうか?


一度止まった状態とも言えないし、動き続けているとも言えません。
反対方向に力が向くわけですから、止まったとも言えるわけですから。


この状態を、人の体でつくることを、「間(ま)」といいます。


実は、この「間」は、すべてのショットでも自然とつくっていて、
つくっているから「タイミングを合わせる」ことができるわけです。


たとえばクレイコートで、ボールのバウンドが変わるイレギュラーをした場合、
対応できるかできないかは、この「間」がしっかりできているかによります。


リターンをする場合、サーバーはあの手この手で、レシーバーのタイミングを外そうとします。
そのサーブに対応できるかどうかも、この「間」の作り方・長さ・上手さによるのです。


実際にどう「間」をつくるかは、実際に対面でないと説明できません。
人それぞれ「間」をつくる方法には、細かい注意点がいっぱいあるからです。


しかし、イメージはトランポリンの一番下にある状態です。


なので、「【ボレーの構え方】誰でも簡単にできるボレーその1【テニス】」で解説した「構え方」が大切になるわけです。見逃している人は、下にリンクを張っておきますね。


はじめにステップを遅らせるのは、わかっていない人だと解説しましたが、
遅らせたいならば、「間」によって行なうとよいからです。


もっと正確にいいますと、「間」を理解していれば、遅らせる必要すらないわけです。

ぐっど
ぐっど

スプリットステップをする理由やタイミングをあわせるための一番重要な理由は、
この「間」をつくることにあります!

腕の準備方法

ぐっど
ぐっど

次は「手首折る」を、みていきましょう!

手首折る

構えたときのおさらいをしておきたいと思います。
詳しくはリンクを張っておきますので、ご覧くださいね。

腕、特に肘は、体の前にだしてください。
肘が脇についていると、準備したときに「引きすぎ」の状態になります。


では、準備の方法を解説していきます。


フォアあるいは、バックにボールがきたと認識した時点から、準備がはじまります。
決して、ヤマを張ってフォア側バック側に準備をはじめないでください。


準備は、「手首」と次にお話する「体全体」を同時に準備すること
頭のすみに入れて読んでください。


まず「手首」からお話していきます。


手首は、下の画像のように軽く折るだけで準備は完了します。
「腕をひく」動作は必要ありません。腕をひいた時点で、「引きすぎ」になるからです。


「引きすぎ」と判断する目安は、相手からのボールを見ている視界から、
ラケットが消えた時点で「引きすぎ」となります。


ラケットは、ボレーする間ずっと視界の中にはいっている状態です。


手首を折るときの注意点は、折る角度と程度をよく画像を見て真似をしてください。
折り過ぎたり、ラケットの角度が違っていたりすると、正しくボレーできなくなります。


フォアボレーのときは、手のひらの方向にボールが飛んでいきます。
バックボレーのときは、手の甲の方向にボールが飛んでいきます。

フォアボレーのときの、手首の基本の折り方です。

バックボレーのときの、手首の基本の折り方です。
バックボレーは、打点の遠い近い・高い低いで、手首の形が「自然」と変わります。下記画像参考。

バックボレーのローボレーや体から離れた遠いボールのボレーは、
基本的に手首の折る向きは逆になっていきます。
これは、手の甲の方向にボールが飛んで行くためです。



ボールを打点でとらえるときの腕の使い方・動かし方は、「ボレーその3 ボールのとらえ方」で解説していますので、興味がある方はご覧ください。下記にリンクを張っておきますね。

ぐっど
ぐっど

よく見て真似をしてくださいね!
準備で一番むずかしいところになります!

打点に向く

手首に準備と同時に、体の準備を行ないます。


手首を折ると同時に、体の向きを打点に向けます。
これで、体の準備は完了です。


体を打点に向ける理由は、体の正面に打点があると、力が入りやすいからです。
正確には、体の正面に腕・手首・打点があると、体の構造上ボールにパワーを伝えやすいから。


腕をひいてはいけない理由として、
体を打点に向けるから、腕をひかなくても腕はひいたように見えるんです。


この腕をひいたように見えるのを真似しようとして、本当に腕をひいてしまうから、
「引きすぎ」の状態になります。注意が必要です。


打点に体を向けるときのコツですが、
「腰」から向きを変えてください。


すると、体全体が自然に打点に向くようになります。
このとき、つま先の方向も打点に向けるのを忘れないでくださいね!大切なので後述しています!

フォアのときの体の態勢。決してセット(止まる)するのではなく、ボレーをする一連の動きの中に、この動きがあるだけです。ボレーをする動きの中で「止まる」ときはありません。

バックのときの体の態勢。
モデルの子は、私の教え子です!寝ていますね…すみません笑

つま先も、打点に向けている態勢。
よく寝る子で、すみません。笑

ぐっど
ぐっど

腕は、意識してひかなくても、ひいた状態になるんです!

打点より少し高いところに準備する

ラケットを準備する高さは、打点より少し高い位置にします。
これはハイボレーでもローボレーでも同じです。


下の画像は、参考程度に載せておきますね!


ただボールが高すぎて下がって打つハイバックボレーは、「ボレーの基本」ではないので、
このボレーの準備には当てはまりません。

ぐっど
ぐっど

常識とされている打ち方には、間違っているモノが多くあります。

足の準備の仕方

ぐっど
ぐっど

では「つま先も打点に向ける」から、みていきましょう!

つま先も打点に向ける

打点に向くときに、よくある間違いは、
上体だけ打点に向けて、下半身は相手側(前)を向いてしまっていることです。


下半身も打点にむけます。特につま先を意識的に打点に向けると、
下半身全体が打点に向くことができます。


なぜ打点に向けるかというと、他のショットでもそうですが、
ボール・打点に集中しないと、ラケットの真ん中でとらえそこねたり、タイミングがズレてミスをするから。


たとえば、一般の大人のコーチは生徒さんの打ち方を見ながらレッスンしますので、
生徒さんの方(前)を見ながら打ちます。「コーチ打ち」と呼ばれる打ち方です。


プロの選手やプロになろうとする選手が、コーチをすると途端に勝てなくなるのは、
このコーチ打ちをすることで、自分の打ち方の感覚が狂うからです。


つまり試合では、目はボールだけに集中して試合を行ないますが、
相手の顔や打ち方フォームなんて一切見ないのに、


コーチを経験すると、コーチ打ちのクセが抜けず、
相手側(前)を向いて打ってしまうことで、試合で打てなくなるのが一番の原因です。


あと、ラケットで球出しをするのも、選手として寿命を縮める原因になります。
選手としての感覚にない動きをすることで、細かい筋肉がコーチ向きの筋肉になってしまうからです。


すると、体が選手としての動きをしづらくなり、試合で打てなくなります。


同じように、ボレーを行なうときに、相手ではなくボールと打点に集中することが、
上達にはたいへん重要です。各ショットもボール・打点に集中してください。


コーチで打点を見ないように教える方がたまにいます。
このような教え方は、「天才」に対する教え方です。一般の子供達が真似をすると、上達しないどころか怪我の原因にもなりますので、注意してください。

ぐっど
ぐっど

体も目を打点に向けるのは、パワーを伝えるのにも大切です!

「セット」の一歩目は意識しなくてもいい

何度もいいますが、ボレーに「セット」などありません。
試合では相手からの打球に対して、一般的にいわれている「セット」をする時間はないからです。


なので、いわゆる「セット」のときの一歩目は、意識する必要がありません。
体全体の向きを、打点に向けることだけを意識すればよいです。


体に近く動かずにボレーできる打点では、「セットの一歩目」は意味がありませんし、体より遠い打点でも、踏み込む一歩でボレーできるなら、「セットの一歩目」はいりません。


動かないと遠い打球や、もっと前に詰められる弱い打球がきた場合は、動いてボレーをすることになりますが、


「セットのため」ではなく、動かないといけない打球がきたからです。


結論として、「セット」が必要ないわけですから、「セットのときにする一歩目」を意識する必要はありません。ボレーの成功確率をさげるだけですので、注意してくださいね。

ぐっど
ぐっど

上手く強くなるための技術と、レッスンで教える技術は全く違うことが多いです…。

腰から動く

準備をするときの一番のコツは、「腰の向きから変えること」です。
腰の向きを変えると、上半身と下半身の向きを早く変えることができるからです。


足や肩からではなく、腰からという意識を持つと、スムーズに準備を行なうことができて、ボレーに遅れる心配がなくなります。


遅れる心配がないということは、ヤマを張る必要もなくなり、相手のボールが飛んできてからでも十分対応できる時間がありますから、気持ちに余裕も生まれ、落ち着いてボレーすることができます。


以上でボレーの準備は完了です。
まとめでは、実話を書いていますので、興味があればご覧ください!

ぐっど
ぐっど

ボレーの準備は、セットとは違います!
そこを理解できれば、上達に大きく進めます!

まとめ【実話あり】

今回は、「ボレーの準備」でした。
いかがだったでしょうか?


実際にテニスを上手くなる・強くなるには、一般的に言われていることとは、全く違ったものが少なくありません。


他にもフォアでスピンの打ち方など、実際に本当のスピンの打ち方を知ると、一般的に言われている「スピンの打ち方」とは全く違うことに驚くと思います。


文字や画像で伝えられる限り書いていきたいと思います。

はじめて「ボレーにセットがある」と知った日の実話

私は、はじめから元プロ選手にテニスを教えてもらっていましたし、その方は元プロ選手にしては本当に珍しく教えるのが上手で、理論理屈を丁寧に教えてくれる人でした。

だから、ボレーを教えてもらったときでも、「セット」なんてひとことも教えてもらったことがなく、はじめて「ボレーにセットというものがある」と知ったのは、

テニススクールのコーチになって、他のコーチが教えているのを見たときでした。

正直、衝撃的でした。
え!ボレーに「セットなんてあるの!!」と。

そして、同じクラブチームの違うコーチから話を聞いているときに、テニススクールでは「ボレーでセットというものを教えるが、あれは完全な間違い。試合ではセットなんてしない。」と教えていただきました。

あ、だから私が今までボレーにセットがあるなんて聞いたことがなかったんだと納得しました。
私の懐かしい実話です。


ぐっどブログでは、「テクニック」と「基本」のどちらも解説して、「基本」があるから「テクニック」が活きることを解説しています。


内容は、怪我の治した方(体について)技術の基本とテクニック(技について)心を育てる(心について)の3つにカテゴリを分けて発信しています。

ぐっど
ぐっど

すこしでも、皆さんのテニスライフと人生の役に立てたなら、これほど嬉しいものはありません。

もし、よろしかったら、感想や抱えている問題など、なんでも結構ですのでお問い合わせからご連絡くださいね!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!!